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#私の食を楽しむコツ 高知から彩りを届けて

いつも生活の中心にある“食”を通じて、毎日を明るく、楽しく——。

そんな想いを常に持っている「AJINOMOTO PARK」。きっとこの想いを持っているのは、私たちだけじゃない。同じような想いを発信している方からお話をうかがうべく、会社を飛び出して自然あふれる高知県へ。

今回は、高知から彩り豊かな食情報を発信しているフードコーディネーター ・料理家の岡村美香さんに「毎日を明るく、楽しく」食を楽しむコツを教えてもらいました。

羽田空港から約1時間20分。
高知龍馬空港に降り立つと、そこには青く澄んだ空と爽やかな緑色が美しい山々。

都会の高いビル群とは違った雰囲気に少しわくわくしながら、空港から車で数十分。自然豊かな場所に今回お話をおうかがいする岡村さんのキッチンはありました。

▼岡村さんのHPとSNSはこちら
HP:tasse
Instagram:@tasse__kitchen.studio

01.喫茶店を営む母の姿に影響されて

中村:岡村さんがお料理を始めようと思ったきっかけを教えてください。

岡村さん:私の母が喫茶店を営んでいたことでしょうか。緑色の野菜はゆでたあと冷まして色が飛ばないようにしたり、煮物も一度冷ましてからよく味を染みこませたり…母がキッチンで味付けや盛り付けの工夫してる姿を、小さい頃から自然と見てきたので、料理への興味がわいてきたんだと思います。

そんなある日、テレビでフードコーディネーターというお仕事があると知ったときには驚きました。「私は食べるのも料理するのも、盛り付けるのも好きやなあ!」と思って。調理師免許は取得していたので、フードコーディネーターを募集していた京都の印刷会社に就職しました。

中村:印刷会社ということは、ポスターやチラシ作りを?

岡村さん:そうです。クライアントの方にレシピ提案して承諾を得たら、調理、スタイリングをし、カメラマンの方に撮影していただく流れです。ここでフードコーディネーターとして初歩的なことを学びました。そのうち、もっといろいろな仕事を経験したいと思い、大阪のフードコーディネーターの個人事務所にアシスタントとして入り、スキルアップしてその後、独立しました。

02.「四万十川の恵みを楽しむ」地元食材の魅力に気づいた理由

中村:高知を一度出て、フードコーディネーターの道を歩まれたあと、岡村さんはまた高地に戻られていますよね。どういったきっかけがあったのでしょうか?

岡村さん:京都や大阪での仕事ももちろん楽しかったのですが、結婚を機に高知に帰りました。もともと高知の食を発信できたらと思っていたので。今住んでる高知の活性化のために、リアルタイムでいろいろなことを発信できたらと思います。

中村:高知で活動するなかでのよさはどういったところにありますか?

岡村さん:生産者の方の名前が書かれた、収穫したての食材を買えることですね。新鮮な野菜や魚はシンプルな調理法、たとえば蒸すや焼く、あとは味付けも、塩のみや、塩とオリーブオイルを少しかけるだけでも十分おいしいんです。

中村:聞いているだけでお腹が空いてきます!食材以外にも一度高知を離れて、そこから戻ってきたからこそ感じる魅力はありますか?たとえば、感銘を受ける料理とか。

岡村さん:それでいうと、高知の郷土料理ですね。皿鉢料理が有名ですが、その中に入ってる巻き寿司や魚のお寿司はよく売られており、地域によりますが普段からよく食べています。

「いつでも教えてもらえるからまた今度」と思うときもあったのですが、高知に帰ってきて時間ができたこともあり、教わることにしました。同じものを作っても、作る人によって微妙に違うので奥が深いんです。

高知を出たからこそ、どこでも食べられるものではない地元ならではの食の魅力を見つけることができました。

岡村さん:大阪に住んでいたころ、実家に帰省したときに母から「何が食べたい?」と言われると、「川えびときゅうりを煮たもの、あゆの背ごし」とリクエストしていました。夏場だと川えびやあゆが四万十川で獲れるので。いつもあるものではないですが手に入ったときにはよく作ってもらっていましたね。

川えびときゅうりを煮たものは、川えびからだしがでるので、冷やしてそうめんにかけるとおいしいんですよ。あゆは、新鮮で小さめの生あゆを骨ごと薄く切って、はすいもとゆず果汁で酢の物に。あとゴリの卵とじとかも食べていました。

中村:ゴリ?

岡村さん:ゴリは川などに生息している淡水魚で、佃煮やから揚げにして食べます。秋にはツガニ(モクズガニ)が獲れるので、ゆでて食べたり、父は殻ごとツガニをつぶし、ぬかや塩を入れて丸めて焼いたものを肴にしたりしていました。小さい頃に食べていたものを、大人になって高知の魅力に気付いた今の感覚で食べてみたいってすごく思います。

中村:高知ならではの食の楽しみ方ですね!では、反対に高知で活動する難しさはどこにあると思いますか?

岡村さん:フードコーディネーターという仕事があまり認識されていないので…。そこをどう切り開いていくかですね。

お土産売り場などで見かけるお料理や食関連のポスターやパンフレット、「盛り付けを工夫すれば、魅力がもっと伝わりそうなのに」と思うことがあるんです。もちろん味も大切ですけど、やっぱり目で見て楽しむ食の魅力もあると思うので。

03.「料理は自由で楽しいもの」にこめられた想い

中村:岡村さんのホームページにたどり着いたとき、「料理は自由で楽しいもの」というコンセプトにとても共感したんです!この言葉にこめた想いについて教えてください。

岡村さん:ありがとうございます!料理は決まった形がないのだから、もっと自由に楽しんでほしいと思っているんです。たとえばレシピに「しょうゆ大さじ1」と書かれていても、つかうしょうゆごとに味は変わってきます。盛り付けだって、途中で「やっぱりこっちにしよう!」とアレンジを重ねていけばいいんです。

中村:レシピ通りに作るぞと思うことが、プレッシャーになることもありますものね。毎日料理するのが疲れるなぁ、という人が、もう少し肩の力を抜くコツはありますか?

岡村さん:買ってきた豆腐やもずく、惣菜にちょっと手を加えるだけでも、見た目が華やかになりますよ。たとえば、お豆腐はキムチと刻みねぎ、ごま油を少しかけてもいいですし、もずくの上にはみょうがやきゅうり、オクラなど、色のあるものを。から揚げには刻みねぎ、ポン酢とごま油を混ぜ合わせたものをかけるなんていうのも。薬味や調味料を少しプラスすると、簡単な上に味の変化も生まれるのでおすすめです。

04.これからも高知から「おいしい」を届ける

中村:岡村さんはこれからどんなことを発信していきたいと考えていますか?

岡村さん:フードコーディネーターとして今まで培ってきたものを活かして、高知の食材をふんだんにつかったお弁当や、高知ならではの食材の新しい調理法などのアイデアを発信したいですね。高知の方にはもちろん、SNSを通じて県外の方にも高知の魅力を届けたいなと思っています。

中村:これからの岡村さんの活動もとても楽しみです!

今回の対談を終えて…

中村:魅力あふれる高知県。そんな高知の地元食材や料理のよさに気づき、日々発信されている岡村さん。岡村さんが届ける美しいお弁当には、高知へのたくさんの想いが込められていることを感じたインタビューでした。

「ちょっとトッピングするだけでも立派な一品」

この言葉を聞いたとき、ふっと肩の荷が下り、もっと自由に料理を楽んでいいんだ!と改めて感じました。

『いつも生活の中心にある“食”を通じて、毎日を明るく、楽しく——。』私たち「AJINOMOTO PARK」の担当者が持っている想いは、きっと皆さまと共有できるはず。そう信じて、これからも食の楽しい情報をお届けしていきたいと思います。

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